採用サイトを制作するまえに必要性を考える
コーポレートサイトとは別に採用サイトを運用する会社が増えています。以前はコーポレートサイトの中に「採用情報」として募集要項を掲載したり、マイナビやリクナビなど就職サイトにリンクをしていましたが、オウンドメディアの1つとして採用サイトを制作するようになりました。まだ採用サイトをもっていない会社の採用担当の方のなかには「なんのために採用サイトを制作するの?」「コーポレートサイトの中でページを充実させればいいんじゃないの?」と思う人もいるかもしれません。この記事ではなぜ採用サイトが必要なのかを説明します。
採用サイトが必要な理由
採用サイトとは
採用サイトといった場合には、コーポレートサイトとは別になっているサイトを指します。異なる要素としては「ドメイン」「デザイン」「ページ構成」などがあります。このうち「ドメイン」は必須要素ではありません。別ドメインやサブドメインになっている採用サイトが多いですが、サブディレクトリであっても問題はありません。
どのようなURLで公開しても採用サイトは採用サイト
コーポレートサイト:https://companyname.com
別ドメイン:https://companyname-recruit.com
サブドメイン:https://recruit.companyname.com
サブディレクトリ:https://companyname.com/recruit/
「ページ構成」がコーポレートサイトとは別になっているというのは採用サイトの必須条件です。ページ構成が違うというのは「HOME」が違うということです。採用サイトではツリー構造がコーポレートサイトとは別系統になるのです。
コーポレートサイト(採用情報を含む)
- HOME
- 事業案内
- 製品紹介
- 会社案内
- 社長あいさつ
- 沿革
- 採用情報
- 募集要項
- 福利厚生
- 社員紹介
コーポレートサイト(採用情報を含まない)
- HOME
- 事業案内
- 製品紹介
- 会社案内
- 社長あいさつ
- 沿革
- 採用情報→採用サイトへリンク
採用サイト(独立したサイト)
- 採用サイトHOME
- 会社を知る
- 社長あいさつ
- 沿革
- 仕事を知る
- 事業案内
- 社員紹介
- 職場と制度
- 福利厚生
- 採用情報
- 募集要項
- 会社を知る
「デザイン」についても採用サイトはコーポレートサイトと違うものになります。デザインが違うというのはわかりやすいでしょう。たとえば三菱重工ではコーポレートサイトと採用サイトではこのくらい違います。
採用サイトにする理由
なぜコーポレートサイトとは別に採用サイトを作る必要があるのか、なぜコーポレートサイトサイトの中に採用情報があるのではダメなのか。コーポレートサイトとは別に採用サイトにする理由は、結論からいえば、対象が違うからです。コーポレートサイトの対象は顧客、採用サイトの対象は就活生や求職者です。対象が違うのですから、伝える内容も伝えかたも違ってきます。採用情報としてよくある「募集要項」「福利厚生」「社員紹介」などが有無ではなく、たとえば「社長あいさつ」などもコンテンツを変える必要があるのです。
コンテンツ | コーポレートサイト (顧客に向けて) |
採用サイト (就活生に向けて) |
---|---|---|
社長あいさつ | 顧客に信頼してもらい、ここと取引をすることが自社にとって有益であると理解してもらうことが目的となります。そのため内容としては現時点での会社の取り組みやメッセージが中心となります。 | 就活生はこれから何十年も勤めることを想定して会社を選ぶので、知りたいのは将来へのビジョンです。内容としては会社の未来や社長自身の人柄やリーダーシップを感じさせるものが望ましいでしょう。 |
会社の強み | 顧客が知りたい会社の強みとは、競合と比較したときの優位性です。この会社と取引する理由、買う理由、相談する理由を伝える必要があります。 | 就活生は業界を絞って探しているとはかぎりません。まったく異なる業界の会社と比較されることになるので、業界的に限定されない会社の強みを伝えなければなりません。 |
事業について | 顧客が知りたいことを掲載するので、製品のスペックやサービスの進めかたなど、競合と比較したときの優位性や顧客にとってのベネフィットを具体的に伝える必要があります。 | 業界のことをあまり知らない就活生が読むことを想定し、どういう仕事をしているのか、社会にとってどう役に立っているのか、どういうシーンで使われているのかなど、わかりやすく伝える必要があります。 |
社員紹介 | どういう専門家が所属しているのかを伝えるものなので、経歴や実績を書くことで信頼を得るとともに、この人に相談したいと思わせる内容になります。紹介する人は幹部やベテランになるでしょう。 | 就活生は紹介されている社員に自分を重ね合わせます。自分が入社したらどういう働きかたをするのか、どういうキャリアアップができるのか。紹介する人は当然、若手になります。 |
採用サイトはコーポレートサイトと別サイトにする理由はこれです。ターゲットが違うので、ページ構成も内容も変える必要があり、さらに同じ「社長あいさつ」でも内容を変えなければいけないので、同じツリーにぶら下げてしまうとわかりにくくなってしまうのです。
採用サイトを制作するには
採用サイトを制作する方法としては以下のものが考えられます。
- 採用サイトを制作する
- 自分で制作する
- HTMLコードを書く
- ソフトウェアを使う(ホームページビルダーなど)
- サイト制作サービスを使う(WixやJimdoなど)
- 採用サイト制作サービスを使う(Airワークや採用係長、engageなど)
- 制作会社に依頼する
- 自分で制作する
社内にWebサイト制作のスキルがあるスタッフがいるのであればビルダーなどのソフトウェアを使って作ったり、WixやJimdoを使ってもいいかもしれません。WixやJimdoは無料プランもありますが、広告がついてしまうので、会社として利用する場合には有料プランになります。月額1,000円程度で利用することができます。テンプレートがいろいろあるのでそれっぽくはできますが、細かいところで自作感は出てしまいます。
テレビCMでよく見かけるAirワークなどの採用サービスは採用サイトが作れるだけではなく、Indeedなど求人サイトに情報を送ることができたり、採用管理をすることもできます。どのようなサイトを制作できるかは導入事例から確認することができますが、採用サイトというよりは採用情報ページです。パートやアルバイトの募集などでは有効活用ができるでしょう。
採用サイトというそれなりの形にするのであれば、やはり制作会社に依頼する必要があります。制作費の相場は100〜300万円くらいでしょうか。キャッチコピー、取材や撮影、動画制作などのコンテンツ制作をどのくらい依頼するかによって費用は変わってきます。また内容によっては制作期間が何ヶ月もかかるので、採用スケジュールを考えて早めに依頼する必要があります。
採用サイトをあまり費用をかけずに早く作るには
私たちの提供している採用サイト制作テンプレート「ドンピシャ採用サイト」なら初期費用10万円と月額費用1万円(税別)で採用サイトを作ることができます。採用サイトとして必要なページ構成があらかじめ用意されているので、採用担当者が自分で内容を入れることで、立派な採用サイトを作ることができます。無料でトライアルもできるので、ぜひお試しください。
採用サイト制作のポイント
採用サイト制作のポイントとおすすめコンテンツについてはこちらのコラムに詳しく書きました。
上場企業の採用サイト一覧
ほとんどの上場企業に採用サイトはありますが、その一部をピックアップしてみました。デザインやコンテンツなど参考にしてみてください。
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