フェーズで考える3つの検索ワード

検索ワードを考える

検索ワードを3つに分類する

自社のWebサイトを分析するときにGoogleサーチコンソールなどで検索ワードを確認しますが、それを3つに分類してみると、現在の状況と課題が見えてきます。その3つとは「課題ワード」「解決ワード」「指名ワード」です。マーケティングでは「ニーズ」と「ウォンツ」という考え方がありますが、それを検索ワードに置き換えたものです。課題ワードとは、ユーザーが困ったとき、トラブルをかかえたときに検索する言葉です。解決ワードとは、課題を解決する道筋が見えて、具体的に解決しようとするときに検索することばです。もう1つの指名ワードとは、会社名、商品名、人名など、固有名詞です。マーケティングではバイネームという言い方もします(和製英語ですが)。

課題ワード(ニーズ)

  • のどが渇いた
  • 家事が大変
  • ホームページで集客

何か困ったことがあったりトラブルがあり、漠然と課題をかかえている状態

解決ワード(ウォンツ)

  • なにか飲みたい
  • 食洗機がほしい
  • ホームページ制作会社

課題やトラブルを解決するための具体的な手段や商品サービスを探している状態

指名ワード(バイネーム)

  • コカ・コーラを飲みたい
  • パナソニックの食洗機
  • セミコロン

頭に浮かんだ社名やブランド名があり、それをもっと知りたい、買いたい状態

どのようなユーザーが自社サイトに訪問しているのか

Webマーケティングをしていない会社であれば、おそらくほとんどのコーポレートサイトでは指名ワードでの訪問が80%以上を占めているのではないでしょうか。90%や95%というところもあるかもしれません。「社名」ズバリだったり、「社名+社長」「社名+評判」などのAND検索だったり、検索ワードに社名が入っているものはすべて指名ワードです。

このような状況の場合、いえることが2つあります。まず、自社の社名がユーザーにしっかりと認知されているということです。会社のことを知っているユーザーが、会社のことをもっと知りたい、詳しく知りたい、商品サービスを買いたい、と思っているユーザーがWebサイトを訪問しています。会社の知名度が低ければ、指名ワードでの集客も少なくなります。次にいえることは、新規獲得ができていないということです。インターネットで何かを探していて、はじめて会社のことを知った、というユーザーがほとんどいないことがわかります。

指名検索ばかりでも問題はないコーポレートサイト

  • 有名企業で誰でも知っている
  • 業界シェアが高く業界内では知らない人がいない
  • 知名度は高くないが比較サイトなどでよく紹介されている
  • Webサイト以外のメディアでの露出が多い

指名検索ばかりだと問題があるコーポレートサイト

  • キーワードでの集客ができていない
  • そもそもアクセス数が少ない
  • 集客をWeb広告に頼りすぎている

まずはWebサイトで集客する意識をもつ

BtoB企業の多くは、そもそもWebで集客しよういう意識がありません。従来の営業スタイルは営業マンが足で稼ぐ、いわゆるフィールドセールスがメインだったので、なかなかWebマーケティングをはじめられていないのが実情でしょう。製造業であってもWebマーケティングを活用すれば、Webで集客することは可能です。まずは意識をもつところからはじめましょう。

キーワード戦略

フェーズに合わせた検索ワードを考える

自社の商品サービスを購入してもらいたいターゲットはどういう「ニーズ」をもっているのか。「ウォンツ」ではどのような検索をするのか、それをふまえてどういう検索ワードを想定すればいいのかを考えます。たとえば機械メーカーであれば、どういう困りごとをもっている人に購入してもらいたいのか、その人はどういう検索ワードで情報を探すのか。複数の機械メーカーから自社を選んでもらうときにどういう検索ワードで見つけてもらいたいのか。これはマーケティングでいういわゆるカスタマージャーニーと同じです。カスタマージャーニーについては下記のコラムも参考にしてください。

重要なのは、課題ワードと解決ワードとどちらも考えることです。ユーザーは認知から購入に至るまで検索ワードが変化します。それに合わせてキーワードを考えなければいけません。キーワードを想定したら、それに合わせてコンテンツを制作します。Web広告とランディングページの施策も効果的なのですが、中長期的なことを考えれば、コラムなどで情報発信することをおすすめします。

キーワードで集客するにはキーワードをタイトルに含んだページを作成します。どのようなページを作ればいいかは、想定した検索ワードで実際に検索をしてみて、上位表示されたサイトのコンテンツを参考にするといいでしょう。

社内でコラムを書く人材がいない、時間がない場合には、アウトソーシングをおすすめします。専門的な内容であれば社内のスタッフが内容を考える必要がありますが、集客目的であれば、外部のライターが書いた一般的な内容のほうが効果的です。わたしたちはコンテンツの制作代行もしていますので、アウトソーシングをお考えのときにはご相談ください。

おわりに

Webサイトの運用ではアクセス数だけを見ていても何もわかりません。どういう人がサイトを見ているのかを把握、どういう人に来てもらいたいかを明確にし、施策を行うことが重要です。わたしたちはWebサイトの制作や広告だけではなく、広くデジタルマーケティングの支援を行っています。お困りのことがあればぜひご相談ください。

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