Webサイトのフッターにある©マーク(コピーライト)の正しい書きかた
Webサイトの下のほう、フッターにある「©マーク」を書くときに、「Copyrigh」って要るんだっけ?とか「All right」(オールライト)だっけ?「All rights」(オールライツ)だっけ?みたいにわからなくなることが多いので(多くない?)、正しい書きかたについて解説します。結論からいうと、コピーライトはそもそも表記する必要がありません。
著作権とは
著作権は勝手に守られている
Copyright(コピーライト)とは著作権のことです。
著作権(ちょさくけん、英語: copyright、コピーライト)は、作品を創作した者が有する権利である。また、作品がどう使われるか決めることができる権利である。作者の思想や感情が表現された文芸・学術・美術・音楽などを著作物といい、創作した者を著作者という。知的財産権の一種。
引用元:Wikipedia「著作権」
日本は「文学的及び美術的著作物の保護に関するベルヌ条約」(通称:ベルヌ条約)という世界的な著作権に関する条約に加盟しており、このベルヌ条約においては、著作権は何かを創作したときに自動的に成立し、手続きや申請などは必要ないのです。これを「無方式主義」といいます(手続きや申請が必要なことを「方式主義」といいます)。世界のほとんどの国はこの条約に加盟しているため、世界的なルールになっています。
なので、わざわざWebサイトにコピーライトの表記をしなくても著作権は守られているのです。
なぜコピーライト表記をするのか
ではなぜ多くのWebサイトにコピーライトの表記があるのでしょうか。それは、みんなが表記しているからです。ようするに慣習です。出たな日本人の横並び主義!と思われるかもしれませんが、日本以外でも同じように表記しています。AppleだってMetaだってMicrosoftだって表記しています。もちろんこのサイトでもみんなに合わせて表記しています。
慣習といわれても、それだけみんなが表記しているのだから、やはり何か理由があるのでは、と勘ぐりたくなりますよね。では公益社団法人著作権情報センターのサイトを見てみてください。著作権の表記がありません。法的に表記は不要ということを身をもって示してくれています。
法的に意味はなくても、サイト内のテキストや画像を勝手にパクるなよ!という意思表示にはなるかもしれません。なので、意味はなくても、ねんのために表記するようにしましょう。
コピーライトの正しい書きかた
どうせ書くなら正しく書きたいですよね。正しい書きかたは、
©マーク+発行年+著作権者名
です。シンプルですよね。具体的には
© 2021 semicolon
となります。これはsemicolonが2021年にWebサイトを開設した場合の表記です。
Copyright © 2011-2022 semicolon. All Rights Reserved.
という表記をよく見かけますが、「Copyright」は「©」とかぶるので不要、発行年と改定年は発行年だけでよし、「All Rights Reserved.」はたんなる意思表示なのでまったく不要、とのことです。とはいえAppleの表記は
Copyright © 2022 Apple Inc. All rights reserved.
なんですけどね。まあようするに正しい表記はないということです。書くときには好きなサイトを真似するのがいいかもしれませんね。
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