WordPressの適切なバージョンアップのタイミング
WordPressは頻繁にバージョンアップされています。セキュリティの観点からいえば常に最新版を使うのがもちろん望ましいのですが、その都度バックアップをとって動作確認をして、というのは大変です。では適切なバージョンアップのタイミングはいつなのでしょうか。
WordPressのバージョン
メジャーアップデートとマイナーアップデート
いま現在(2022年8月29日)の最新バージョンは6.0.1です。WordPressのバージョンはドットと区切られた3つの番号(x.y.z)で管理されています。このうち前の2つがメジャーアップデート、後ろの1つがマイナーアップデートの番号になっています。マイナーアップデートは短いものだと0日ということもあります。たとえば5.3.5は 2020年10月30日に配布され、同じ日に5.3.6が配布されました。
メジャーアップデートの頻度
メジャーアップデートはそれほど頻繁にはありません。どのくらいの頻度でバージョンアップしているのかを調べてみました。これをみると、だいたい半年かそれより短いくらい、年に2〜3回でアップデートが配布されています。
バージョン | 配布日 | 間隔 |
---|---|---|
6.0 | 2022年7月1日 | 約5カ月 |
5.9 | 2022年2月18日 | 約5カ月 |
5.8 | 2021年9月4日 | 約6カ月 |
5.7 | 2021年3月16日 | 約6カ月 |
5.6 | 2021年1月31日 | 約2カ月 |
5.5 | 2020年9月1日 | 約4カ月 |
5.4 | 2020年4月28日 | 約4カ月 |
5.3 | 2019年11月21日 | 約5カ月 |
5.2 | 2019年5月19日 | 約6カ月 |
5.1 | 2019年3月11日 | 約2カ月 |
5.0 | 2018年12月10日 | 約3カ月 |
4.9 | 2017年11月17日 | 約12カ月 |
わたしたちのバージョンアップポリシー
わたしたちが保守管理しているWordPressでは、メジャーアップデートの1つめのマイナーアップデートが配布されたときにバージョンアップを行っています。メジャーアップデートが出たばかりのときにはバグがあったり、思わぬ影響があったりもするので、それを見極めるために様子をみるようにしています。いまは6.0.1なので、まさにこのタイミングです。
様子はみたとはいえ不具合があるかもしれないので、最初に自社のサイトでやってみて、問題がなければクライアントのサイトにも順次適用させていきます。またプラグインについてもこのタイミングで新しいバージョンがあれば一緒にバージョンアップを行います。ただし、これは基本ルールで、情報を確認しながら必要があれば違うタイミングで行うこともあります。
また、マイナーアップデートはする必要がないという意味ではまったくありません。最初に書きましたが、できれば常に最新版を使うことがベストです。ただ、実際問題としてそれが難しいサイトもあります。その場合には、こういうルールでもいいのではないかということです。
6.0.0
メジャーアップデートが出たばかりなのでこれは見送る。
6.0.1
最初のマイナーアップデートが出たときにバージョンアップをする。
6.1.1
なので次のバージョンアップはこのタイミングになる。
おわりに
これはあくまでわたしたちのルールです。最初に書きましたが、できるならすべてのマイナーアップデートを適用させることがベストでしょう。ただ、基本的なセキュリティ対策をしていれば、アップデートをちょっと怠っかからといって、すぐに改ざんされるようなことはありません。イントラで動いているものなどは、そもそもバージョンアップが必要ないものもあります。
バージョンが古いものを使いつづけているとセキュリティ的にも問題がありますし、3系から6系にするとか間隔が空きすぎると、一発でバージョンができない場合もありますし、不具合対応が大変になるでしょう。できるだけ新しいバージョンを利用することをおすすめします。
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