Amazon Lightsailを利用したWebサイトの運用
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Amazon Lightsailとは
Amazon LightsailはAmazon Web Service(AWS)が提供するサービスです。AWSと聞くと難しそう、大規模なウェブサービスの展開のものでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。実際はそのとおりです。ですが、AWSが提供するサービスのなかでも、この「Amazon Lightsail」は比較的容易で、Webサイトの運用に向いているサービスです。
Amazon Lightsailの特徴
必要なサービスがパッケージ化されている
Amazon Lightsailでは、他のAWSのサービスのように必要な機能を自分で組み合わせるのではなく、最初から必要なサービスがパッケージ化されたシステムです。様々なパッケージがありますが、その中のWordPressパッケージを利用することで、Webサイトのサーバーとして導入しやすいものとなっています。
料金プランが固定化されている
従量課金制のサービスの多いAWSですが、LightsailはAWSの従量制ではなく固定料金制となっているため、月々のWebサイトの運営費用が原則(※1)予算を超える心配がありません。以下の料金プランがあり、Webサイトの規模にもよりますが月3.5USDから始めることができます。(※2、3)
プラン | 3.5USD/月 | 5USD/月 | 10USD/月 | 20USD/月 | 40USD/月 | 80USD/月 | 160USD/月 |
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メモリ | 512MB | 1GB | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB |
CPU | 1Core | 1Core | 1Core | 2Core | 2Core | 4Core | 4Core |
SSD | 20GB | 40GB | 60GB | 80GB | 160GB | 320GB | 640GB |
月転送量 | 1TB | 2TB | 3TB | 4TB | 5TB | 6TB | 7TB |
引用:https://aws.amazon.com/jp/lightsail/pricing/
※1 プランごとに、最大のデータ転送量が決まっており、規定の量を超過した場合は追加料金がかかります。
※2 新規でWebサイトを構築する場合は別途サービスの費用がかかる場合がございます。
※3 支払いには、基本的にクレジットカードを使用します。法人名義のためクレジットカードを使いたくない、請求書で支払いをしたいという場合は、ご相談ください。
セキュリティや権限管理の自動設定
セキュリティや権限管理も自動的に設定が行われます。ファイアウォール機能も最初から用意されています。
スナップショット機能でバックアップ自動化
毎日、任意の時間にAmazon Lightsailの設定やコンテンツが丸ごとスナップショットとしてバックアップされます(最大7回分)。何かあった場合は、このスナップショットを利用して容易に復旧できます。
実際に運用してみて
- Amazon Lightsailのセットアップ作業は約15分で完了でき、簡単にWordPress環境を作成することができます。
- リニューアルの場合はSFTPを利用し、コンテンツを移行することができます。
- コンテンツのファイルを変更する場合、コマンド操作等多少の専門的な知識が必要となりますが、WordPressを操作する分には専門知識は不要です。
Amazon Lightsailはこんな場合におすすめ
- サーバー代を安くしたい
- 小規模なWebサイトを構築したい
- WordPressを利用したWebサイトを構築したい
Amazon Lightsailをおすすめできない場合
アクセス数やコンテンツの量が読めない
Amazon Lightsailはサーバーのスペックを変更することができません。そのため、想定以上のアクセスがあった場合や負荷がかかった場合、コンテンツの量が増えてしまった場合、追加料金が発生する、速度の低下を招くことがあります。上位のプランのAmazon Lightsailを再度契約し、コンテンツを移行する必要があります。
大規模なWebサイトを構築したい
複数のプランがありますが、コンテンツが大規模の場合、他のレンタルサーバーに比べて料金が割高になります。
おわりに
小規模、かつある程度のアクセス数が読めるWebサイトをとにかく低料金で!という場合におすすめです。
関連ページ
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