Web広告に必要な予算について
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Web広告の料金
Web広告を出したいのですがいくらかかりますか?という質問をよく受けます。いくらでもいいですよと答えると困った顔をされてしまうのですが、実際、いくらでもいいのです。
Web広告に決まった料金はない
おそらく広告というとテレビCMや雑誌広告、新聞広告などのマスメディア広告や、交通広告や屋外広告(OOH広告)をイメージされる人が多いのではないでしょうか。これらの広告媒体には決まった料金があります。朝日新聞の全国版で全15段(1ページ)の広告を出すと4,000万円かかるというのは有名な話です。どこの代理店を通すかによって費用は変わりますが、従来型の広告にはこのような基本料金があります。
Web広告もこれに似た広告はあります。あまり目にすることはないかもしれませんが、「純広告」と呼ばれるものがそれにあたります。Webサイトに広告のバナー画像が貼ってあるものは「ディスプレイ広告」といわれ、それらのほとんどはユーザーに合わせて表示されているのですが、この枠を買い取り、すべてのユーザーに同じ広告を見せるものが純広告と呼ばれるものです。Yahoo!ではこれを「ディスプレイ広告(予約型)」と呼んでいます。料金表を見ると、スマホ版のYahoo!のトップに掲載する場合、基本料金は「500万円〜」となっていました。
このような基本料金があるWeb広告もありますが、通常のWeb広告にはこのような基本料金はありません。極端にいえば1,000円からでも広告を出すことができます。なぜ基本料金がないかというと、クリックや表示回数という小さな単位で課金されるためです。たとえば1クリックが100円だとすると、1,000円の広告費では10回クリックされると予算がすべて消化され、広告は終了します。また、この1クリックにかかる費用は、広告の内容によって変動します。検索したキーワードによって広告が表示される「リスティング広告」では、入札によって価格が決まります。キーワードによっては1クリックが2,000円くらいかかったりもします。
このようにWeb広告の単価というのは変動するのですが、ここの説明をすると話が込み入ってしまうので、とりあえずWeb広告というのはクリックや表示回数など小さな単位で費用がかかり、しかもその費用は変動すると理解してください。
Web広告の予算の決めかた
コンバージョンから逆算する
ではWeb広告の予算はどのように決めたらよいのか。もっとも正しいやりかたはコンバージョンから逆算することです。Web広告から流れとしては、Web広告が表示され(表示回数)、そのうち何割かがクリックして(クリック率)、サイトを訪問し(訪問者数)、そのうち何割かが購入や登録、申し込みなどのアクションをします(コンバージョン率)。このアクションがコンバージョンです。
たとえばWebセミナーを開催するためにWeb広告で募集をするとします。募集したい人数が100人だとします。達成したいコンバージョン数は100人です。コンバージョン率を1割と想定すると、必要な訪問者数は1,000人です。1回のクリックにかかる料金(クリック単価)を100円とすると、訪問者数=クリック数なので、かかる費用は10万円になります。
明確なコンバージョンがない場合もあるでしょう。たとえばリアルで開催するイベントを告知したいとか、新しく立ち上げたブランドの名称を広く知ってもらいたいなどです。この場合にも同様で目指すべき表示回数を決めます。たとえば10万回表示させたいのであれば、インプレッション単価(1,000回表示されたときの費用)を500円とすると、必要な費用は5万円になります。
ただこの広告費はあくまで媒体にかかる料金なので、わたしたちのような広告代理店に運用を任せる場合には、それとは別に初期費用や手数料がかかります。
クリック単価やコンバージョン率はやってみないとわからない
ではこのコンバージョン率はクリック単価は実際にはいくらなのかというと、やってみないとわかりません。広告の内容をみればなんとなくこのくらいかな?という想定はできますが、実際の数字はやってみないとわかりません。なので、大々的に広告を打つまえに、変数を把握するために少額でやってみることをおすすめしています。それでクリック単価やコンバージョン率を把握するのです。
Web広告は費用対効果が見える
Web広告がマスメディア広告などと大きく違うのは費用対効果が見えるということです。仮に100人を募集するのにかかった費用が10万円であれば、1人あたり1,000円です。次回は200人を集めたいのであれば、必要な予算は20万円だということがわかります。もちろん広告の内容が変わったり、対象のエリアや年齢層が変われば変数は変わってきますが、だいたいの予算感は事前に把握できます。これがWeb広告のもっとも大きなメリットでしょう。
おわりに
マスメディア広告や交通広告など従来の広告は広告代理店にお願いする必要がありますが、Web広告は誰でも自分で掲載することができます。ただWeb広告といってもリスティング広告やディスプレイ広告、動画広告、SNS広告などがあり、SNSにもFacebookやTwitter、LINEなどさまざまです。どれを使えばいいのか、どういう設定をすればいいのか、わからないことも多いと思いますので、Web広告を取り扱っている会社に依頼することをおすすめします。わたしたちは広告画像・動画の制作から広告の運用、レポートの作成までサポートしていますので、ぜひご相談ください。
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