ランディングページ制作で活用する3C分析

良いランディングページと悪いランディングページ

ランディングページとは

ランディングページはLPと略されることもありますが、本来の意味は着地(landing)するページのことです。たとえば検索エンジンでどこかの会社を検索し、検索エンジンから遷移したのがその会社のWebサイトのトップページであればそれがランディングしたページ、すなわちランディングページです。検索エンジンから会社概要のページを開いたのであればそれがランディングページです。サイト外からサイト内に入ってきた最初のページが広義のランディングページなのです。GoogleアナリティクスなどでWeb分析をするときにはこの意味で使われます。

しかしマーケティングでランディングページといったときにはこの意味ではなく、Web広告とセットで問い合わせや資料請求などコンバージョンを得るための特設ページのことをいいます。受動的にランディングされたページではなく、能動的にランディングさせるページが狭義のランディングページといってもいいかもしれません。この記事ではこの狭義のランディングページについての内容です。

ランディングページの特徴

ランディングページの特徴としては、(1)コンバージョンの獲得を目的としている(2)Web広告とセットになっている(3)1ページで構成されている、の3つが挙げられます。目的が明確にあり、広告費も使うのですから、シビアに結果が求められます。

悪いランディングページ

ではどのようなランディングページを作れば良い結果が得られるのか。商品サービスの説明をすればそれだけで問い合わせがどんどん集まる、という甘いものではありません。ユーザーは商品やサービスを購入するために検索し、いくつかのサイトを見て検討します。たとえばそのユーザーが「機能」で選びたいと思っているときに、ページの中に機能の説明がなければ検討リストには入りません。「価格」で選ぼうとしているのであれば、価格が書かれていなければスルーされるでしょう。ユーザーのニーズにマッチしていないランディングページは、悪いランディングページといえます。逆にいえばユーザーのニーズをしっかりつかんでいるのが良いランディングページです。そこで活用したいのが3C分析です。

3C分析を活用する

3C分析とは

3C分析とは3つのC、すなわち「Customer(顧客)」「 Competitor(競合)」「 Company(自社)」を分析し、自社の強みを活かせる「市場機会」を見つけるためのフレームワークです。顧客、競合、自社の順に分析を行います。

Customer(顧客)

市場の規模や傾向、顧客のニーズやウォンツを把握します。Webマーケティングにおいてはペルソナを設定し、どういうシチュエーションでどういう検索を行うのかを考えます。ここはどうしても自社の強みに都合の良いように考えてしまったり、視野が狭くなってしまいがちなので、できるだけ客観的に考えることを心がけましょう。

Competitor(競合)

現状で競合がどのようなアプローチをしているのか、どういう商品サービスをどういうスペックや価格で提供しているのかを洗い出します。競合のブランドサイトやランディングページを見つけ、キャッチコピーや説明に書かれている競合の強みを読み取ります。またソースコードに書かれているtitleやdescriptionを確認するのもいいでしょう。

Company(自社)

自社の商品サービスの特徴、顧客にとってのベネフィット、強みを明確にします。この段階では競合と同じものが入っていても構いません。まずは自社の強みとして認識しているものを列挙していきましょう。

3C分析の例

Web会議ブースを製造・販売している会社の場合。

Customer(顧客) Competitor(競合) Company(自社)

オンラインで会議や打ち合わせをすることが増えてきたが、現状では会議室などを1人が専有してしまう状態。社内にいくつかWeb会議ブースを設置したい。

検索ワード:Web会議ブース、個室ブース、集中ブース

社会のニーズを受けて製造する会社が増えてきた。Web広告も多くの会社が出していて、競争が激しくなっている。

A社:静粛性、換気性能、短納期
B社:軽量、強化ダンボール
C社:デザイン性

受注生産のため大きさや色は自由にカスタマイズできる。基本的なスペックは競合とあまり違いはない。価格は競合より高い。機能のカスタマイズ性をアピールしたい。

キーワード:カスタマイズ、バリアフリー

3C分析

顧客、競合、自社の3つが重なるエリアは競争が激しく価格競争をせざるをえません。低価格が強みなのであればそれでもいいのですが、価格で勝負したくないのであれば、競合とは違うポジションを探す必要があります。顧客と自社だけが重なる領域、競合が参入できないこのエリアが市場機会となります。

この市場機会を見つけることが3C分析の目的です。顧客のニーズと自社の強みとが一致し、かつ競合がそこに参入できない領域を見つけることができれば、それをリスティング広告のキーワードとランディングページに落とし込んでいきます。

おわりに

プロダクトアウトにしろマーケットインにしろ、接点がなければ取引は成立しません。顧客のニーズを把握しつつ、競合にはない自社の強みを見つけることが重要です。これはマーケティングというより商品開発の段階で考えるべきことですが、ランディングページを作る際にも、それを意識して独自性を強くアピールすることで、成果につながっていきます。

わたしたちは分析や広告を含めたランディングページの制作を行っています。お気軽にご相談ください。

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