SERPsから考えるWeb集客
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SERPsとは
SERPsとは検索結果ページのこと
SERPsとはSearch Engine Result Pagesの略で、検索エンジンの検索結果ページのことです。「サープス」と読みます。用語としてはすべての検索エンジンの検索結果ページですが、一般的にはGoogleでの検索結果ページのことをいいます。
もともとGoogleの検索結果ページにはキーワードにマッチした自然検索結果だけが並んでいましたが、2000年に広告枠が追加され、2001年に画像検索が追加され、2005年にマップが追加され――――と、どんどん要素が追加されていき、いまではどこを見ていいのかよくわからない状態になりつつあります。SERPsの歴史は「A Brief History of Google SERPs [Infographic]」で確認することができます。
SEOといえば自然検索の話になりますが、「検索エンジン最適化」ということでいえば、自然検索の順位だけではなく、SERPsを考えたうえでの施策が求められます。この記事ではSERPsとして表示される各機能について説明をします。
SERPsの種類
SERPsの構成要素には以下のものがあります。
- 広告
- 広告表示オプション
- 自然検索(オーガニック検索)
- リッチリザルト
- ナレッジパネル
- 強調スニペット
Google広告
Google広告のうちリスティング広告が表示される広告枠です。タイトルリンクの前に「広告」という表示があるものです。基本はタイトルリンクと広告文、URLですが、広告オプションとしてサイトリンクや電話番号、住所、キーワード、商品価格などがあります。これらの表示オプションはGoogleが自動的に表示するものではなく、広告を出す人が指定するものです。
自然検索(オーガニック検索)
通常の検索結果です。タイトルリンク、URL、スニペット(説明文)で構成されています。タイトルはページのtitleタグが表示されますが、Googleによってタイトルのページの内容が合わないと判断された場合にはGoogleによって内容に合ったタイトルに書き換えられます。またスニペット(説明文)もページのmetaタグに書かれたdescriptionをベースにGoogleが最適な内容を表示しています。
また通常の青色リンクだけではなく、キーワードの種類によってリッチリザルトと呼ばれる「視覚的な追加機能などグラフィック要素を含む検索結果」も表示されます。リッチリザルトの種類には、ニュース、本、パンくずリスト、カルーセル、求人、イベント、よくある質問、ローカルビジネス、映画、レシピ、口コミ、レビューなどがあります。
このなかでもとくにローカルビジネスについてはリアル店舗をもっている企業にはWebサイトより重要な集客チャネルなので、Googleビジネスプロフィールの充実は欠かせない施策です。
このリッチリザルトに表示させるためには、構造化データとして情報を提供する必要があります。構造化データについてはGoogleの「構造化データの仕組みについて」を参照してください。
どのような検索キーワードのときにどのようなリッチリザルトが表示されるかの例です。
コンテンツの種類 | 表示されるリッチリザルト |
---|---|
書籍 | 書籍、レビューなど |
エンターテイメント | カルーセル、イベント、ライブ配信、映画、レビュー、動画など |
ビジネス | 企業情報、ローカル ビジネス、人気スポットリストなど |
イベント | イベント、動画、動画のライブ配信など |
レシピ | レシピ、カルーセル、レビューなど |
商品 | 商品カテゴリ、レビュー、よくある質問など |
すべての種類 | パンくずリスト、サイトリンク、画像、よくある質問など |
ナレッジパネル
Googleの説明によるとナレッジパネルとは「ナレッジグラフに存在する対象(人、場所、組織、物事など)を検索したときに Google に表示される情報ボックスです。あるトピックに関する概要を簡単に確認できるようにするためのものであり、ウェブ上で利用可能なコンテンツについて Google が把握している内容に基づいています」とのことです。ナレッジグラフとはGoogleのデータベースに蓄積された体系的な知識の総体のことで、ようするにたくさんのサイトから集めた情報をもとにGoogleがまとめた答えのようなものです。
たとえば夏目漱石を検索すると、画像や概要、出生地、生年月日などが表示されますが、この情報のことです。これはGoogleが自動的に生成する情報なので、ここをコントロールすることはできません。ただし明らかに間違った情報が掲載されている場合には、フィードバックを送ることができます。
強調スニペット
強調スニペットとは、検索した内容に応じて検索結果のまえに答えを表示する機能です。たとえば「ナポレオン戦争の目的」のように検索すると、「1796年から1815年までのナポレオンによって起こされ、展開された一連の戦争。 フランス革命を外国の干渉から守る革命防衛戦争として始まったが、しだいに「革命の理念の拡大」のための戦争、一面では侵略戦争へと変質した」と表示されます。
おわりに
SERPsを理解し、自然検索での検索順位だけではなくさまざまなフォーマットで表示されることは現代のSEOにとっても重要です。構造化データでの情報発信など専門知識が必要なものもありますので、ぜひご相談ください。
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