DXやオートメーション(自動処理)化で陥りがちな思考
昨今、あらゆるところでDX化が叫ばれていますね。しかし、このDXというのは今に始まったことでもなく、デジタルがビジネスで用いられるようになってからは、DX化というのは継続的な課題です。
そもそもDXとは何か?
まず、DXには大きく2つの定義があります。
- 新しいサービス・ビジネスの創出
- 業務プロセスや働き方の変革
そして3つの構造・段階があります。
- デジタイゼーション(Digitization)
アナログデータのデジタル化 - デジタライゼーション(Digitalization)
業務・製造プロセスのデジタル化 - デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)
全体の業務・製造プロセスのデジタル化
大体の方のイメージや直面するDX化とは、「新しいサービス・ビジネスの創出」ではなく、「業務プロセスや働き方の変革」ではないでしょうか?
確かにここ十数年でアナログデータのデジタル化は進み、RPAツールなどの台頭により環境も整ってきました。しかし、これらを用いることによってDX化はうまく進んでいくのでしょうか?
本当にやるべき事は?
直面するDXとは先述の「業務プロセスや働き方の変革」とありましたが、まずこれが曲者です。大体の方が「既存ワークフローのオートメーション化」を行おうとします。
そして、人間があくせく手間をかけて行っている作業を機械にやらせればいい→そのために便利なツールを導入しよう→何だか上手くいかない、となりがちです。
まずやるべき事は既存ワークフローの改善です。人間が行っている曖昧な部分はありませんか? 機械は0か1しか理解できません。いきなり便利なツールを導入すれば何とかなるという訳ではないのです。
大事なのはインプット
業務プロセスには、必ず「インプット」があり、そしてプロセスを経て「アウトプット」があります。アウトプットを安定して一定にするためには、インプットも同じように整備する必要があります。案外インプットが一定ではないフローが多いのが現実です。そして、それを要求すると「融通が利かない」なんていう反応もありがちですね。しかし条件分岐処理で延々とイレギュラー対応するのはナンセンスです。
まとめ
業務プロセスを熟知している方はあまりITに詳しくなかったり、その逆もまた然りといった事が現状ではないでしょうか。便利なツールの台頭によってその隔たりが解消されていく傾向である事は事実だと思います。ただ、どこまでいっても所詮、機械はツールです。人間が指示を与えてあげなければ、求めるアウトプットはしてくれません。
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